選択的夫婦別姓への亀井静香金融相の発言


昨日のネットニュースで、亀井静香氏が選択的夫婦別姓法案への反対を明言した、と載っていた。私は、選択的夫婦別姓が認められることを、ずっと待ち続けている一人です。民主政権になったので、大変期待しているのです。
自民党政権時代から、この話題の進展の遅さには、憤懣やるかたない気持ちを抱いていたが、特には、ネット書き込みはしていなかった。しかし、この亀井発言を受けて、未だにこんな発言をする大臣がいるのか、とあきれ返り、自分の意見を公開の場に書きこむ気持ちになった次第。
民主政権になり、流れがやっと変わりそうな時期に、彼はなんて古い政治力学を振りかざすのか。国民新党の合意を盾に、別の案件に対して亀井静香自身の主張を通そうとする姿勢には目まいを感じる。そんな悠長なことを行っていれるような、日本の状況ではないことを、亀井自身は分かっていないのだろう、ということでしょう。誰しも、交渉術や論理思考は、長年培ってきたものに拠らざるを得ないが、政治家なのだから、これからの100年を見据える視野を持ってもらいたいと思います。
この先、日本の人口はどうなってしまうのか。亀井静香の孫(がいるかどうか知らないが)の代に、彼らを取り巻く社会はどのようになっているのか、彼は具体的に考えたことがあるのでしょうか。

  • 優秀な外国人の部下として働く日本人がほとんどになっているか?
  • 優秀な人材は海外(韓国・台湾・シンガポールなど)へ流出しているか?(時差が少ないし距離近いし)
  • インフラの修復が追い付かず、ヒビの目立つ道路、切れた街灯の中、生活しているの?
  • 住みやすい田舎に人口流出しているか?それともさらに都市に集中?

私は、日本の国力(生きる力)が心配です。今、日本以外のアジアに行き街を歩けば、その国の人々の目は輝き、がやがやとうるさく、意志のある顔をして元気に歩いています。日本の都市は、確かにきれいです。ゴミ一つ落ちていません。でも、そういった無機質な空間で(快適に?)生活する反面、生物として大事な部分を置いてきてしまったのでは、と思うのです。

日本人の質を上げるためには絶対数を維持しなければならない、そのためには、子供の数を増やすべきでしょう。それらを阻む要因は、一つずつ改正させる必要があります。何といっても、子を産めるのは女性ですから、女性が産みやすい環境を整えるため、選択的夫婦別姓法案は大事なのです。バリバリと働き、20代30代で社外や業界に名を知らしめている女性は増えています。ここでいう「バリバリと働く女性」とは、新聞や業界紙が特集を組むような、針の先の先端の人ではなく、普通に会社の中で頑張っているレイヤーを指します。彼女らが、それまで築いた自身の誇りと足跡を消さなければ結婚できないような、現在の制度は即刻変えてほしいと切望します。

亀井静香は、きっとそのような人々がいる、という事実を知らないか、目を瞑っているのでしょうね。まだまだ男尊女卑が根強い日本社会の中で働くことの大変さが身にしみ、努力の方法を知っている女性からこそ、将来の日本をけん引する人材が育つと、私は思うのですけれども。。。。

最後に、私が勇気づけられた記事を二つ。
千葉法相、頑張ってください!
野田聖子氏の日経ビジネスオンラインの記事。